代打まぶてっく19

こうじぃ~

2008年02月03日 20:27

※まず、代打まぶてっく18を読んでください。


節分なので鬼の面を付けてみました。
はいそこー、髪がボサボサなのは気にしなーい。

~まぶてっくの遠州一受けたい授業~
前回の解答編

【解答】
2.まだ開いていない残りの箱に変える が正解です。
そうすれば、あなたが豪華商品を得られる確率は2倍になります。

【解説】
最初に1つの箱を選んだ段階で、「あたり」を選んでいる確率は1/3、
「はずれ」を選んでいる確率、すなわち、 残りの2つの箱に「あたり」がある確率は2/3。
司会者が残りの箱の一方を開けて空っぽであること見せると、
その箱に「あたり」が入っている確率は0になります。
つまり、「残り2つの箱に「あたり」がある確率は2/3」であって、
なおかつ、「開けられた箱に「あたり」が入っている確率は0」なので、
開いていない残りの箱に「あたり」が入っている確率が2/3となります。
変えなければ1/3で「あたり」、変えれば2/3で「あたり」、
だから、絶対に箱を変えるほうが良いのです。

箱が3個ではなく1000個だったら・・・という極端なケースを考えてみると
感覚的に分かりやすいかもしれません。
つまり、1000個のうち「あたり」が1つ、あなたは最初に1つ選ぶ、
司会者が残り999個のうち998個の空の箱を開ける、
これで変えるか変えないかと言われたら・・・変えたほうがいいでしょ?

よくある誤答として、どの箱も「あたり」の確率は同じだと考える人や
変えて間違えたら嫌だから変えない、と考える人が多いですが、
司会者が空の箱を開けるという行為により前提条件が大きく変わったので不正解です。

***

今回の問題は、「モンティ・ホール・ジレンマ」と呼ばれる確率統計学/経済論理学の問題を
まぶてっくなりにアレンジしてみたものです。
小学3~4年生程度の算数が分かれば解けるはずなのですが、
アメリカでは多くの数学者が間違えたという、いわくつきの問題なのです。
何万回のシミュレーションを実施して初めて納得した数学者もいるそうです。

さて、この問題が我々に与えてくれる教訓は何か、を考えましょう。
人生においてこの問題のような状況は何度も起こります。
いくつかの選択肢があり、どれかが正解なんだけれども、
どれも同じくらいの確率なのでなんとなくの理由で1つを選ぶ。
その後、最初に選択した場面の前提条件が変わるようなことが起きたとき、
冷静に考えて有利な選択肢を選び直せるかどうか。
最初の選択に固執する人は損をしてしまうかもしれない、というわけです。

小学3~4年生が解けて数学者が間違えるという奇妙な問題、あなたは解けましたか?
まぶてっく

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