コンプレッションタイツを正しく履こう!

こうじぃ~

2010年09月24日 16:35

先日の信越五岳110km
アシスタントポイント以外も含むほぼ全エイドステーションで、テーピングやストレッチングマッサージなどのトレーナー活動をさせていただきました。

この活動は、大会プロデューサーの石川弘樹さんより去年の第一回大会から、このレースの1つのホスピタリティとして、一人でも多くの完走者を出し、参加者がレース中やレース後の体のメンテナンスが少しでも良いようにとお願いされた、いわばオフィシャルトレーナー活動です。

その各エイドステーションで、選手のトラブルを聞いていったら、ロングタイツを履いている方の比率が多く、ハムストリングや前股付け根など、原因を紐解くとどうやらタイツが悪さしている事が多かったです。
僕のトレーナー活動で大事にしているのは、トラブルや痛みが発生した筋肉や関節に即テーピングしてしまうのではなく、なぜそのトラブルが起きたかを、トラブルの筋肉から探ります。
テーピングで“臭いものに蓋をする”ようでは、真のパフォーマンスアップにならないからです。

今回のコンプレッションタイツ・ロングでのトラブルの原因は
“膝の生地に余裕がない”
という事です!

トレイルランニングの場合、登りで簡単に膝が90°くらい曲がります。

その時、タイツの生地が膝の上でストレッチするのですが、生地がストレッチした分だけ、毎回パワーロス=筋トレしてるのと同じになります。

これにより、股周辺に余計に負荷がかかり、トラブルが起きる可能性がかなり高くなります。

また、生地が伸びたストレッチされた状態は皮膚を圧迫し、その皮下は部分的なうっ血に近い状況になり、パフォーマンスを低下させます。

この、コンプレッションタイツの落とし穴をどうすれば良いか?

答えは、タイツを履いたら、膝を90°になるまで股を持ち上げ、膝が曲がった状態で、膝の上にかかるタイツの生地を一度つまみ上げて、膝を90°にしても生地が突っ張らない、生地がストレッチしないところまで、緩めます。

足を元に戻して直立すれば、もちろんタイツは膝の上でシワシワになるはずです。

このシワシワが膝を曲げてもタイツの生地のストレッチによるロスを防ぎます!
『タイツの膝部が緩かったらタイツのサポート効果が無いんじゃないの!』

はい、ぶれを防ぐサポートは低下しますが、登りや走りの動きのロスと、どちらを取りますか?
っということです。

コンプレッションタイツは、着地の衝撃で余分に揺れる筋肉をショックアブソーバーのように吸収しストレスを軽減してくれたり、ムクミにくくしたりリンパや血流の流れを促す機能があったりしますので、保温などの機能も捨てがたく、ロングタイツをチョイスするケースがあると思います。
自分にとって、もしくは自分が一番欲しい機能は何かを決めた上で、ギアをチョイスし、そのウィークポイントや注意点を知ったうえで、使用するギアを最大限活用できる使用をオススメします!

僕自信も、C3fitのゲーター(カーフ)愛用者ですので、コンプレッションタイツがダメだ!
って事では無い事を今一度お伝えします。

サイズや履き方、使用法をしっかり理解して、ご使用いただきたいです。

せっかく、練習を重ねて、使用するギアにもお金を使い、ハレのレースへ出場して、そのギアのせいでパフォーマンスが下がってた、なんてツマラナイと思います。

この問題についてはTOP選手にもアドバイスし、過去の使用感やサイズ見直しなどをして慎重に対策しています。

現場で常に多くの選手へトレーナー活動しながら、原因の探求をしているからこそ、テーピング以外も含め最新の最善なアドバイスが出来ます。

こういったサプリメントやウェア、ギアに関しても、ニューハレテーピング講座でお伝えしておりますから、ぜひ最新の最前線の情報をテーピング講座で聞いて下さい!

秋のトレイルランニングシーズンです!

本番さながらの格好をして、今一度シュミレーション練習を行い、最終チェックで装備の見直しをしてはどうでしょうか。

レース前からベストを尽くせ!!(^o^)/